プロフィール

 

 

 

本間みち代    Honma Michiyo

 

 

 

上野学園大学古楽器科チェンバロ科卒業。

山田貢氏に師事。
第7回パリ国際クラヴサンコンクールで現代曲部門奨励賞を受賞。

  

現代作曲家とのコラボレーションを続けている。

 

1800年以降の近現代のチェンバロ作品の調査、研究を行っている。

 

神楽坂チェンバロスタジオで定期的にコンサートを行っている。

 

 

 

1989年、韓国で行われた現代音楽祭「パン・ムジーク・フェスティバ ル」にてリサイタル。(ソウル・アート・センター)。


1995年、ポーランド放送局主催「ヴォジミエッシュ・コトニスキ 70才記念コンサート」に出演。


1997年,

韓国ソウルで行われたISCM World Music Day'sに出演、ポーランド作品を演奏。

 

NHK「土曜リサイタル」でモダンチェンバロの作品を紹介。
2000年、平成12年度第55回文化庁芸術祭に参加。「邦人作品の夕べ」リサイタル。

 

 

2011年8月28日 デンマーク・エンゴルム教会にてソロ・リサイタルを行う。デンマークと日本の現代音楽を演奏。


2012年9月1日 デンマーク・ネストヴェズで行われたSusa Festivalにてソロ・リサイタルを行う。
デンマーク・オランダ・ポーランド・日本の現代チェンバロ作品を演奏する。

 

 

 

神楽坂チェンバロスタジオ主宰。

モダンチェンバロ研究会主宰。

 

近・現代チェンバロ音楽研究会主宰。

 

 

現代チェンバロ作品のCD

SteepleChase Kontrapunkt  [Nine soli/ib norholm]
SteepleChase Kontrapunkt [Michiyo Honma  Contemporary music for harpsichord]
Classico [Hans-Henrik Nordstrom 3]
Classico [Hans-Henrik Nordstrom 4] 
Classico [SPHINX]
Classico [Susa 4]
SKC [17th Pan Music Festival]  韓国フェスティバル
JFC [日本作曲家協会1990] 宍戸 睦郎作品

 

 


 

 

 

 

 

 

 

 

モダンチェンバロのお話 

 

 

私のモダンチェンバロ歴は

 

大学在学中にイギリスのWilliam de Blaise に出合い、卒業後はドイツの Ammerを弾き、現在は主にNEUPERTを弾いている。

 

 

モダンチェンバロは1920年代頃から製作され始め、ワンダ・ランドフスカやヴァイオレット・ゴードン ウッドハウスらによって、主にバッハやクープラン、ラモーなどのバロック音楽が演奏されていました。その当時の作曲家たちにとってモダンチェンバロはとても魅力的であったのだと思われます。かなり初期から現代作品が生まれていました。そして多くのモダンチェンバロが量産されていきました。
しかし、現在では歴史的楽器の製造の躍進に伴い、徐々に陰を潜めていった楽器です。
私の経歴
現代作品のチェンバロに興味を持ち始めた頃に、偶然知った一枚のレコードがありました。それはエリザベト・ホイナツカ氏のLPレコードで、私にとってとても衝撃的なものでした。それまでのバロック時代の作品以外にこんな世界があるのか!たまたま最初に弾き始めた楽器がモダンチェンバロであったこともあり、楽器のことと共に楽曲にも興味が湧き、資料を集め始めました。その後、フランスで行われたパリ国際クラヴサンコンクールに参加し、現代曲部門で奨励賞をいただき、いよいよ多くの作曲家の作品に触れる事が出来ました。
多くの作曲家の方々に直接お手紙を書き録音したカセットテープを送り教えを請うという、今考えるとなんともずうずうしい話ですが、そのような活動をしてきました。これは私の練習の大いに励みになりました。本当にご親切に多くのことをお教え戴きました。そして演奏会の度に発表してきました。
エリザベト・ホイナツカ先生にも同じように教えを請いたいと思い、今思うと恐れ知らずで赤面の至りですが、手紙を書き、練習した曲の録音を送り教えを請いました。その後パリのご自宅に快くお招きいただき、数度プライベートでレッスンをしていただける幸運に恵まれました。思ってもみない奇跡的な事でした。短い間にペダルのこと、タッチのこと、レジスター、表現、考え方など、多くのことを学びました。
私にとってこの経験はとても大切で、私が現代作品を弾き続けてきた基盤です。
これまでに現代作品の委嘱、初演を行い、国内外の音楽祭などで紹介してきました。
作曲家と作品が私に与えてくれた多くの教えが私の宝です。

 

現在は新作演奏と共に「モダンチェンバロ」の演奏と奏法の研究を行っています。19世紀末から20世紀のモダンチェンバロの作品や演奏家、楽器の資料などからこの130年の歴史を研究しています。

モダンチェンバロは製作家により、種類により仕様が異なり、又それに基づいて作品や演奏も変わってきます。優れた先人たちの仕事に触れ、さらにモダンチェンバロの魅力を探っていきたいと思っています。

 

昨年からは念願だったオルガン(辻 宏 1983年製作 ポジティフオルガン)でバロック時代から現代作品まで猛勉強中です。時折、神楽坂チェンバロスタジオでコンサートを開催しています。

 

 

 



 

 

 

 

モダンチェンバロについて

 

モダンチェンバロは、18世紀以来、長く忘れられていたチェンバロをポーランドのチェンバロ奏者ワンダ・ランドフスカとフランスの歴史あるピアノ製作会社プレイエル社との共同開発で復興させたものです。1912年、ブレスラウ音楽祭でお披露目されました。モダンチェンバロの誕生です。およそ100年前のことです。それは2段鍵盤で、鉄骨製フレームが使用されたモダン・チェンバロでした。


モダンチェンバロは1つの音に8フィート2本、4フィート1本、16フィート1本の合計4本の弦、2つのリュートストップを有し、ペダルと手で操作することでいろいろな音色を作ることが可能な楽器です。レジスターの切り替えは足で行うので両手の動きを妨げることなくスムーズに音色の変化や強弱をつけることができます。

 

近年、日本、韓国、ベトナムなど東洋の作曲家にも注目され、オリジナル作品は増えつつあります。

委嘱作品一覧 ~2000年

 

 

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委嘱作品一覧 2000年~

Naoko Mikami       Several Scenes  Ⅵ Ⅶ  (solo) 2000  委嘱初演 Haruyuki  Suzuki      句読点Ⅳ for cembalo    (solo) 7'   2000  委嘱初演 Rokurou Kurachi      Piece pour Clavecin No.3 (solo)  1999  委嘱初演 Haruyoshi Nogawa    VERISMO/La gelosia e la tristezza nobile  (solo)   2000  委嘱初演

Hifumi Shimoyama    チェンバロと打楽器のためのGEN   (cem, percussion)   2000  委嘱初演

Satoshi Tanaka     Succession Ⅲ (solo) 7'    2001  委嘱初演

Kikuko Masumoto  TAPESTRY  (solo)  7'    2001  委嘱初演

Bo Andersen   Fugitive Encounter for harpsichord   (solo)   2001  委嘱初演

Haruyuki Suzuki    kalmia   (solo) 3'50    2005  委嘱初演

Haruyuki Suzuki     Perception Ⅱ (solo)    2009   委嘱初演

Hifumi Shimoyama    STRATUM for CEMBALO  (solo) 2006~7  委嘱初演

Bernard Lewkovitch   Studies for harpsichord  (solo) 12'  2005 委嘱初演

Ib Norholm    Tempus Fugit  (solo)   2004~2005  委嘱初演

Hans-Henrik Nordstrom   Imaginations  (solo) 11'  2002    委嘱初演

Hifumi Shimoyama     "99" for cembalo (solo)     2010  委嘱初演 Haruyuki Suzuki   Punctuation  Ⅵ (solo)    2009  委嘱初演 Hans-Henrik Nordstrom    Incursione  ふらり (Cello, Cembalo) 11' 2013  委嘱初演

(2018年3月25日更新)